発売日 | 1986年9月12日 |
価格 | 4900円 |
メーカー | ハドソン |
データー容量 | 不明 |
ジャンル | アクション |
高橋名人の冒険島、このタイトルを聞くだけで、かつて私がコントローラーを痛めつけた連打の日々が思い出されます。子供時代、高橋名人の16連射はただの技ではなく、超人的な力でした。今、そのスーパーヒーロー高橋名人が主役を務める「高橋名人の冒険島」をプレイしてみたら、このゲームがただのアクションゲームではなく、まるでユーザーの忍耐力を試す極悪非道なトラップだと気づかされました。
さあ、冒険の始まりです。でもお告げますが、この島、楽園じゃありません。ここは高橋名人を泣かせるための鬼畜の地。最終ステージの第8エリアなんて、その難易度ときたら、子供のころにクリアできなかったのが、大人になっても変わらず、クリアがほぼ不可能に近い挑戦で、何度も投げ出そうと思いました。
話題を名人を地獄に叩き落したエリア8-2に移しましょう。このステージはただでさえ厳しいゲームをさらに難解にしています。特にタコの敵が、ぴょんぴょん跳ね回りながら高橋名人を容赦なく攻撃します。その動きは予測が難しく、プレイヤーを絶え間なく試練にさらします。
さらに、このステージでは敵の数が多いために、ゲームの処理速度が追いつかずに処理落ちが発生することも。これがまた、プレイヤーにとっては新たな障壁となり、ゲームの難易度を不必要に上げる結果となっています。敵が多すぎて、画面がカクカクするたびに、うまく操作ができずに高橋名人が死んでしまう…これほどフラストレーションを感じさせることも珍しい。
そして極めつけの8-3ジャンプで飛び越えている時に襲い来る「三匹のコウモリ」ここは殺意を覚え、何度も投げ出そうと思いました。
このゲーム、ただでさえ厳しいのに、「食べないと死ぬ」というサバイバル要素まで加わっています。フルーツを拾いながら進まなければ、高橋名人がお腹をすかせて死んでしまうんです。一体全体、彼はどれだけのカロリーを消費しているんだろう…
そして、このゲームの設計者はどうやらイタズラがお好きで、卵を割るとアイテムが出るものの、中には「ナスビ罠」も。これを取ると、体力ゲージがまるでバーゲンセールの朝みたいに一気に減っていきます。しかも、スケートボードを取ると、ステージが強制スクロール。これで「安全」と思ったら大間違い、前方には更なる罠が…。
スケートボードは一応、一回だけ敵の攻撃からは守ってくれるんですが、その後はどうでしょう?バウンスして直行する先には別の敵がお待ちかね。これは何の冗談かと、ピタゴラスイッチのような仕掛けに、思わず「なんじゃこりゃ!」と叫んでしまいます。
正直な話、このゲーム、コンテニューがなければ生きて帰れないレベルです。しかし、挑戦すること自体がこのゲームの醍醐味。最終的には私の「怒りゲージ」がMAXに達し、昔懐かしの16連射で見事にクリア。それにしても、ナスビはもう勘弁して欲しいですね。最終ボスが弱かったのは、本当に救いの神でした。もしボスまでが凶悪だったら、確実にコントローラーが命を落としていたでしょう。
「高橋名人の冒険島」、それは過去を振り返るだけでなく、現代のゲーマーの根性を試す、まさに悪夢のようなタイムカプセルです。それでもなぜか、またプレイしたくなる…そんな不思議な魅力があります。
それにしても今回はクリアするのに時間がかかりました…ナスビもタコも大嫌いだ!
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