ファミコンソフトレビュー　キャプテン翼

ある日、1988年、テクモは世に問うた。「サッカーゲームとは何か？」その答えが、この奇跡的にエンターテイニングな「キャプテン翼」です。ファミコンのカセットから飛び出すドラマとアクション！いえいえ、ただのサッカーではありません。ここには戦略と、そう、小さな奇跡があります。

画期的なゲームプレイ…って、本当？

「自由に動き回るフィールド？うちはそんなもん要らん！」とばかりに、このゲームはあえてコマンド選択式。プレイヤーは「パス？シュート？それともドリブル？」と選択肢を選びながら、テキスト読みながら、次のアクションを決めていきます。サッカーかと思いきや、まるでビジュアルノベル。あ、ストラテジー要素だって忘れちゃいけない。ただし、説明書読まずに始めた日には、わけがわからないまま時間だけが過ぎていく…それもまた楽し。

キャラクターたちの超絶技能

ここに登場するのは、翼くんや日向くん、若林くんといったお馴染みの面々。彼らは特技や必殺技を駆使して、ファミコンの中で生き生きと活躍します。ただし、ガッツがなくなれば、彼らもただの人、なにも出来なくなることもしばしば。ある意味、リアルさを追求？

グラフィックとサウンドは良好

グラフィックは当時としてはかなり良い。キャラクターたちはそれなりにキャラ立ちしており、ファンならニヤリとすること間違いなし。サウンドはゲームの緊張感を高めるけど、耳に残りすぎて、夜中に急に脳内再生されることも。

アドベンチャーゲーム？いや、宝探し！

Jr.ユース編前には「パリ市内で岬くんを探せ」というミッションが発生。成功すれば強力な戦力アップ。しかし、失敗すると彼は消えてなくなります。時間との戦いです。そして、途中でフランス代表ピエールに遭遇すると、「おれのいえは　かねもちだ　つばさ　かねもちは　いいぞ」という奇想天外なセリフが飛び出します。ピエール、あなた何者？この一言が、謎多きフランスの貴族のような雰囲気を醸し出し、プレイヤーを惑わせるのです。（原作のピエールはこんな事言いません）

ラスボス、西ドイツ代表シュナイダー＆ミューラーの恐怖

そして、話をすすめると最後に現れるのが、西ドイツ！対決するシーンで流れるBGMはまさに「耳に残る神曲」。この曲だけでテンションが上がります。

代表としてのラスボス、シュナイダー！彼のファイアーショットはまるで炎の竜巻。まったく、このゲームの選手たちは超人的な反応を見せるのだ、彼には特に注意が必要。そして、GKミューラー！彼は翼のドライブショットくらいじゃゴールは脅かせません。なんなら、日向のネオタイガーショットすら防がれる始末。西ドイツ戦は、プレイヤーの技術と根気の真価を問われる試練です。

総評：一度はプレイしてほしい奇作

「キャプテン翼」はただのサッカーゲームではなく、戦略とドラマを兼ね備えた、時には笑えるエンターテイメント作品です。画面を見ているだけで楽しいし、操作してみればその奇想天外な展開に驚かされること間違いなし。キャラクターたちの成長を手に取るように感じながら、サッカーというスポーツの新たな一面を発見できるかもしれません。さあ、ファミコンをダストオフして、あの頃をもう一度！

　　　　　　　　　　　かねもちは　いいよね！！！