こんにちは、みなさん!今日はスーパーマーケットの裏で繰り広げられる、喫煙ハートフルストーリー『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』のレビューをお届けします。
作者・地主さんが描く、この少し風変わりな物語は、スーパーのレジと喫煙所という日常の場を舞台に、予想外の友情と恋心?の心の機微を描いています。
この作品は2022年3月からTwitterでの連載がスタートし、現在は「月刊ビッグガンガン」で連載中。
作者 | 地主 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | 月間ビッグガンガン |
巻数 | 現在4巻以下続刊(2024年4月現在) |
物語の背景と主要キャラクター
あらすじ
物語は、忙しい日々に追われるサラリーマン、佐々木さんの日常から始まります。
主人公の佐々木さんは疲れ切ったサラリーマンで、日々の仕事の疲れを癒やすために、スーパーSで働く山田さんの笑顔を楽しみにしています。
しかし、ある日、彼が山田さんに癒されにスーパーに行くと山田さんは不在。
代わりにタバコを吸おうとした佐々木さんですが、喫煙所がなく途方に暮れていた時、スーパーの裏から強めな格好をした女性から「ここならタバコが吸える」と声をかけられます。
佐々木さんは女性と一緒にタバコを吸い始めますが、彼女から山田さんへの関心をからかわれ、佐々木さんは「ただ山田さんの笑顔で元気をもらっているだけ」と反論。
後日、佐々木さんが再び山田さんのレジを利用すると、山田さんは田山さんから自分のファンであることを聞いたと告げます。
しかし、佐々木さんはその田山さんの正体が仕事後の山田さんであることに気づいていません。
この出来事がきっかけで、佐々木さんは山田さんと田山さんが同一人物であることを知らぬまま、スーパーの裏で二人がタバコを吸うことが習慣となります。
人物
佐々木
年齢: 45歳
職業: サラリーマン(ブラック企業勤務)
佐々木は常に疲れ気味の中年サラリーマンです。
彼の日々の慰めはスーパーSで働く山田の笑顔です。佐々木は山田と田山が同一人物であることを知らず、喫煙所での田山との会話を通じて彼女に心を開いています。彼は田山に誘われて以来、スーパーの裏で一緒にタバコを吸うようになりました。
山田/田山
年齢: 24歳
職業: スーパーSの従業員
山田はスーパーSでレジを担当する人気の女性店員です。仕事中は常に爽やかな笑顔と丁寧な接客で顧客からの評判が良い。
しかし私生活の彼女は、ロックなファッションスタイルで性格もクールでズボラ。
自分が山田だと気づかない佐々木をからかいながらも佐々木の純粋な心に引かれ、彼が下心がないことを知り安堵しています。
佐々木との関係を通じて、彼女は自分の過去を振り返りつつ、佐々木を大切に思うようになります。学生時代は接客が苦手で、一度は自暴自棄になりかけたが、喫煙者の客に助けられた過去があります。仕事に対する真面目さと勤務時間外のズボラさという二面性が彼女の魅力を形成しています。
日常を描いたほんわか人間ドラマ
この作品は、山や谷のような大きなドラマチックな展開はありませんが、その平坦なストーリーの中で、登場人物たちの心理描写と人間関係が丁寧に描かれている点が魅力です。
平凡な日常に芽生える深い絆
物語の主軸は、疲れたサラリーマン、佐々木とスーパーのレジ係、山田(田山)の間に築かれる関係です。
初めはただの喫煙仲間としてスタートした二人ですが、山田(田山)は佐々木の無垢な優しさと人間性に次第に心を動かされていく。
一方鈍感な佐々木は田山が実は山田であることに気づかずにいますが、彼女との会話を心から楽しんでいる様子。
ヒューマンドラマから恋愛へ?
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』はその名の通り、スーパーマーケットの裏でのひそやかな喫煙が二人の交流の場。
田山は自分が山田だと打ち明けるタイミングを逃し、その秘密が二人の関係にどのような影響を及ぼすのか、読者をヤキモキさせますね。
この微妙なバランスが、次第に恋愛へと発展するのかどうか、その行方に興味津々です。
応援したくなる一作
このマンガは、登場人物たちの日常と内面の変化を丁寧に描くことで、読者に深い共感を呼びます。
ドラマチックな展開は少ないものの、じわじわと心に迫るこの物語は、ヒューマンドラマが好きな方には特におすすめ。
また、ラブロマンスに変わる可能性も秘めているため、これからの展開にも大いに期待。
ぜひ、『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』を手に取って、佐々木と山田(田山)のさりげない日常の中で芽生える感情の行方を追ってみてください。きっと、あなたも彼らの関係を応援したくなるはずです。
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